2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

溜息

ただ黙って机をひっくり返して、その場を笑いながら立ち去りたくなって、でもそれが出来ない臆病を抱えて、そういう時に出来る事と言えば、ため息を付いて自分の中の嫌な物を数える事くらいだ。 良い事の無い日。お腹の中は煮えてふつふつとしているけれど、…

東西

今日はお休み。延滞しすぎて学校から催促されていた本を返しに国立へ(情けない)、そして荻窪で写真を撮り、夕方から恵比寿の写真美術館へ行く。西から東へ、と移動し続けた日。天気が良くて、出歩くには本当によい日だった。 途中、新宿で中央線から山手線…

静寂

今日は素敵なものをみて、聞いた。 今日聞いた音は音であるのに音でないような、静寂であるような不思議な音。地からわき上がるような音。 空間と音が張りつめた関係にあって、その中で私は動く事ができなかった。 細かくは書かないけれど、そのイベントのス…

古典

今日は仕事帰りに職場の人達とお食事。 話は雅楽から古典文学へと流れる。私は雅楽をほとんど知らないし、古典は『伊勢物語』と『今昔物語』を好きで読むくらいなのだけれど。でもそれでも今日はとても楽しい時間を過ごした。しかしそれらの一節や歌を少しだ…

雨読

雨ばかりなので本を読む、のではなくビデオを見たり写真展に行ったりする。 日曜日 仕事の帰り道に、パルコミュージアムでの安村崇写真展を見る。空間への冷静な態度と、物の質感の緻密な写り方と、そこから生まれる違和感への繊細な在り方が上手い写真。写…

暴発

昨日の夜、家族がテレビを見ているリビングに半分寝ぼけて降りて行ったところ、そこでやっていたドラマが気に食わなくて、文句を言いまくったら家族の顰蹙をかってしまった。 ドラマはちゃんとみたわけではなく、5分かそこらちらと見ただけなのだが、その5…

蓄積

疲れがたまってきたのか、少しの事で落ち込んだり、苛々したりする。 夜、昼間の緊張感が抜けないのか、寝付きはいいのに何度も目が覚めてしまう。7時に起きればいいというのに、2時、3時、6時、と目が覚めて、またすぐに寝るのだけれど、そうやって細切…

変容

写真には、それが克明に被写体を写し出せば写し出すほどに、被写体からどんどん離れて抽象性を獲得してしまうようなところがあると思う。そしてそれが不思議で私は写真に関わり続けているのだ。 写真は被写体を変換するひとつの手続きであるから、被写体と写…

配慮

ここ数日の日記が、自分自身で思ったよりも病んでいるように読まれていたことがわかり、少し反省する。自分ではそんなではないと思っているけれど、やはり私は文章で悲愴ぶっているのかもしれない。 もっと軽やかに言葉を書きたいと、いつも思っているのにね…