Absolute Reasons その後

あっという間に写真展の5日間も終わり。額をおろした後の白い壁を見ていると、本当にあっけなくて、写真がそこに並んでいた事すら夢のようだ。もうあの光景を見る事はない。寂しくて、少し泣きそうになる。自分の写真の一枚いちまいよりも、その集合体として、空間に並べられた写真の方が、ずっと私にとっては大切なのかもしれないし、それを作り出したいのかもしれない。
「Absolute Reasons」は1m幅のフレームに入った全倍が2枚、600×700cmのフレームに入った小全紙が12枚で構成される展覧会でした。展覧会はもうこれで終わりですが、この14枚の内の4枚が来年2月頃に出るPhotoGRAPHICAという雑誌に掲載される予定です。まだどれを載せてもらうかも選んでいません。これからゆっくり考えます。ただ、紙面に構成されたものは、恐らく同じ写真でありながら、全く別のものとして現れるのだろうという気がしています。
次回の写真展はまだまだ全く予定がありませんが、ここ2年のうちに開ければと思っています。再来年の春頃が目標でしょうか。まあ、まだまだ完全に白紙です。またしばらくは、ただ黙々と写真を撮り続ける日々に戻ります。会場で見た写真をおろした後の白い壁、今は自分自身もそのような状態であるということです。次にどんな写真に会えるのか、それが不安でもあり、楽しみでもあるところです。