工夫

なんとなくテレビを点けたら、NHK教育が映っていて、「今日の料理」という番組をやっていた。いつもならすぐにザッピングに移るのだけれど、今日に限って全部見てしまう。
今日の料理は「かまぼこナポリタン」「はんぺんオムレツ」「ビストロ風おでん」「かにかな?コロッケ」。名前だけで結構パンチがあるけれど、その妙な工夫料理を淡々と、しかし途中からやっている当人達も苦笑い→悪のり的になってゆくのが面白かった。一番強烈だったのは、「かまぼこナポリタン」はかまぼこをかつら剥きにしてから、細く刻んで麺状にし、あとは普通にナポリタンを作る要領で…パスタを茹でる手間と味付けが省けますね!(かまぼこは生食可だし、味がついているから)ということだったけれど、どう考えてもかまぼこを麺にする手間の方が辛い。歯ごたえもアルデンテだ、という事だけれど、かまぼこのアレはアルデンテと一緒にして良いのだろうか。「はんぺんオムレツ」はオムレツにはんぺんのさいころと、すったものを混ぜたもの(一番無難な感じ)。ビストロ風おでんはちくわとつみれをトマトで煮込んだもの(真っ赤なつみれは結構強烈だった)。「かにかな?コロッケ」はかにかまを混ぜたポテトコロッケ。コロッケは細長い成形とペンネのしっぽで海老フライの形にされていた。
最初を見逃したので、趣旨がわからないけれど、どうも残り物の練り物をどう工夫して処分するか、ということだったのではないかと思う。その趣向のこらし方に馬鹿馬鹿しさを感じて見入ってしまったけれど、段々、工夫とは何か?という事が問われているような気がしてくる気さえした。「かまぼこナポリタン」というところへ戻ると、やっぱり馬鹿馬鹿しさの方へ戻ってしまうけれど。