映画

mixiのコミュニティーを見ていて知ったのだが、アーバスの伝記『炎のごとく』が映画化される模様。主演はニコール・キッドマン。『炎のごとく』はソースが明示されていない事が多い上に偏りが激しく、アメリカの研究者の間では非常に評判の悪い伝記だけれど、私はそれがあることがアーバスには一面ふさわしいような気がしていた。しかし、それを下にした映画まで作られるとは…。アーバスの人生はまさに映画の様な波瀾万丈さで面白いのだけれど…。
アーバスの遺族達はこの映画に異議申し立てしているんだろうか?論文にすら写真を付けるにあたってダイアン・アーバスエステイトの弁護士の査読を要するという、無茶苦茶厳しい状態だというのに、そして『炎のごとく』には写真の提供を拒んでいたというのに、もし今回は協力だとしたら、お金か?と疑ってしまうだろうな。論文なら写真の引用は当然認められるはずなのだけれど、研究者達は資料閲覧の機会が失われるのが怖くて、そして弁護士への査読に関する手続きに時間とお金と手間がかかることで実際の論文にはほとんど写真がつかないという状況はちょっとあんまりなんじゃないかと思う。でも、今回の映画でもし写真が使われて、それをきっかけに論文等での写真の使用に緩くなるならそれでもいいのかな。