病院

目の縁のアトピーがひどくなって、薬を貰いに皮膚科へ行く。いつももの凄いハイテンションで、少しもじっとしていない、親切丁寧だけれど少々危険な感じのお医者さんがいる皮膚科。なのだけれど、今日は先生のテンションが人並みだった。疲れてるのか?今日も鬱陶しい位の説明を聞かされるだろうと心の準備をしていったのに、拍子抜け。久々にアトピーで飲み薬を貰ってきた。アレルギーの薬は眠くなるのでちょっといや。
帰りにレンタルビデオ屋でデヴィット・リンチの『マルホランド・ドライブ』を借りて家で見る。面白いなあ!映画のあちこちが、裏表入れ替わりつつ繋がり、もつれながら進んでゆく。その作りがとても緻密。シレンシオ!全てはまやかしなのです、と煙に巻かれるのが楽しい。
映画の前半部分は割と普通のサスペンスのように進みますが、そこで繁盛に起こる、登場人物を写した後、主観ショットとも言うべき画面への入れ替わりが、その後の映画の進行を窺わせる秀逸な不穏さを有していて私はとても好きです。主要人物達そ大きく捉えた後、反転し、なんとも微妙にふらふらして、どこ見ているのか分からないまま部屋の廊下を渡って行く映像自体がひとつの意思をもった登場人物のようで。しかもそれがとても気味悪くて。

マルホランド・ドライブ [DVD]

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