用法

ネットをどう利用するか割り切れないままに、しかしネットを利用している。変なものだよなーと思いつつ。面白いけれどどこか引っかかりつつ。どんな情報もネット上に垂れ流せるということが面白いけれど、どう使っていいのか分からない。ここで書いていることもそうだけれど、本当にどうしようもない情報、私が父と口論したとか、私のガジュマルが伸び盛りだとか、そんな事が可能性としてネットに接続出来る全ての人の共有情報となる。そういう事が時々刻々と、日本だけでも6200万人以上の人たちによって行われている。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/06/29/3685.html
もちろん、ネット上には必要だったり、有用だったりする情報も溢れかえっているのだ。けれども私は、そうではなくて、必要性も見当たらず、有用とも思えない、ほとんどゴミのような情報が溢れかえり、しかもそうしようと思えばいつでも誰でもそれに接触することが可能だという事態の方にネットの本質が見えるような気がしてしまう。電車男なんていうものがこんなにも流行っているけれど、ああいった物語として消費可能なものですらなく。ほとんど誰にも読まれない文章、しかし読まれる可能性だけをもってそこに書き付けられる文章、ただただ不毛な言葉の砂漠が広がってゆくことを、どうやって捉えたらいいのだろう。