暗中

先が見えない事は本来とても楽しいことなのだと分かっているのだけれど、それを肯定的に捉えられないで不安に捉えられる日もある。そういう日は出来るだけ手を足を動かすことにしているけれど、そういう日に限ってそうやって手足を動かした結果がさっぱり形にならないで、余計に不安が増大するのだよな。
今日は時間がちょっぴり余ったのでひとつ写真展でも見に行くか、と思ったけれど、私の思い違いで目当ての展覧会はちょっと前に会期が終了していて結局写真は見られなかった。
でも、そうやって否定的に物事を捉えているから何もみられないのだよ!多分。本当は私は朝から学校で授業を受けて、夕方たまたま駅で知り合いと遭って、彼の大変だけれども頑張っている近況を聞いて、一緒に久々の都心を歩いて、曇り空の下ちょうど囲われた空き地になっている所から、建物があっては見られなかったろうその周囲のビルの予想を遥かに超えて汚い壁を二人で笑って、それからまた別の知人と今後の予定について建設的な話をした筈なんだ。どうしてそれを見ない?
ことさらに肯定的である必要などないけれど、ことさらに否定的である必要はもっとない。