大晦日

来年はどんな事が出来るだろうと思いながら今年が過ぎて行く。
今年は初めての個展を開けてとても嬉しかった。これからは毎年1回くらいのペースで展示をしてゆきたい。個展を開いてみて、展示というのは写真を撮ることとはまた全然別のことなのだと思い、空間を創る事なのだなと思い、それがとても楽しかった。早く次の展示をしたい。どんな事が出来るのか、早く試してみたい。個展の搬入直前まで、展示することが楽しみでありながらも無闇と不安で怖くて仕方なかったのだけれど、今は日取りも決まっていない次の展示がただ待ち遠しい。あんな風にもできるだろう、こんな風にしたらどんな風になるだろうと毎日そんな事ばかり考えて写真を撮っている。
来年も健康で働けて、写真が撮れたら本当に嬉しい。ごくつまらないが、そう思う。
写真によって私は軽くなる。私は私でありながら私が関係なくなる。自分にも分からない知らない手に負えないところへ、写真と行きたい。夢を見るではなく、醒めたまま、冷徹なまま。
そして今年も沢山の人にお世話になりました。感謝しています。