音楽
現在の所、勉強している事になっているのは一応60年代〜70年代頭に活動していたアメリカの写真家ダイアン・アーバスの作品。ただしそれは写真史的な観点であるとかそういうものではなく、むしろ、アーバスの写真から写真と言葉の関係について書きたいと思っている。ですが、まあやっぱり対象であるアーバスの写真が重要なことは変わらず、その写真に関連する情報も無視する訳にはいかない。
で、最近何をやっているかというと、アーバスの写真の時代背景を勉強しています、という言い訳の下、ボブ・ディラン、ドアーズ、ジャニス・ジョプリンといった、アーバスが生きていた頃の音楽をだらだら聴いているだけである事の方が多い。けれど、何故かそれらを聴いていると、アーバスの刺激的でもある写真がエスクァイアやハーパスバザーと言った雑誌に掲載されるなど一定の人気を集めていただろうことがなんとなくすんなり分かるような気がする。Diane Arbus:Family Albumなど最近のアーバスに関連した論文や本では割とアーバスの雑誌での仕事に注目したものが多くあって、アーバスの写真が60年代の時代に沿ったものであった事を教えてくれる。で、60年代アメリカを全く知らない私(81年、日本生まれ)にはその時代は机上以外で知るべくもないのですが、音楽が具体性をくれるというか、分かりようもないその時代の雰囲気が、音楽によって少しだけ聞き取れる気がするのだ。
- 作者: Anthony W. Lee,John Pultz
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 2003/09/10
- メディア: ペーパーバック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: トッドギトリン,Todd Gitlin,疋田三良,向井俊二
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 1993/01/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (6件) を見る