悪意

聞かれたくないだろうことを、わざと知らないふりして聞いてみたりして、意地悪をする。そういう嫌なことをして、結局自分も嫌な気分になる。悪意は何より自分を腐らせる。そういう反省はこれまでも何度もしてきたつもりなのに、今日もまた。
白々した明るさだけを見せつけられると吐き気がする。本当はものすごく排他的なくせに、それを巧妙に隠して、入ってこないのはお前の自由だと言う人間関係などごめんだ。他人を貶めることで自分の優位を保つ奴など顔も見たくない。自分の言いなりになる奴しか認めないなら認められないで構わない。
そういう全てが嫌になって、ただちょっとお前だって同じだよ、お前が貶めているその人たちと一緒だよ、と言いたくなって、多分一番聞かれたくないだろうことを聞いてみた。でも、分かっている。そんなことをする、私が一番汚いんだ。