抜歯

親知らずを抜いてきた。麻酔が効いていたので抜歯自体は全く痛くなかったし、麻酔が切れてからも、痛み止めのロキソニンを飲んでからは楽になった。しかし夕方に抜いたもののまだじわじわと出血があり、やっぱり親知らずの生えていた側がどうしても気になる。鏡の前で口を大きくあけてのぞいてみると、歯の生えていたと思しき場所に、黒い大きな穴が開いているようだった。だけれども、それはいくらのぞいても明瞭には見えず、結局のところどうなっているのか分からなくて、それでも血がじわじわと出てきて、口の中が鉄の味になり、それが気持ち悪くて口をゆすいだり、唾を吐いてみたりすると真っ赤だったりして、少し不安な気がする。見えないから、気になるんだろうか。
傷口は見えないんだけれど、歯医者がプラスチックの歯の形をしたケースに入れて抜いた親知らずをくれたため、親知らずはよく見えるようになった。
歯医者の帰りに近所のブックオフ諸星大二郎の『暗黒神話』と『孔子暗黒伝』を買った。諸星大二郎の書く絵って時空が歪んでいる気がするよね、と昨日友達と話したばかり。