突然

昨日は1年ぶり、2年ぶりに見る人達と、思いもかけず会い、楽しい時間を過ごした。皆、それぞれの時間を過ごしていたようで、それでも前と同じように話すことが出来て、とても嬉しかった。僥倖。
昨日、今日とは1年かけて関わっていた仕事の片付けを済ましていた。かなりその締めくくりはあっさりしたものだけれど、これでさっぱりした。あとはお給料の入るのを待つだけ。


今日は、あまり期待しないで美術出版社の『世界写真史』を読んだが割と面白かった。かなりコンパクトにまとめた本なので、写真の歴史を超特急で振り替えることになるのだけれど、その疾走感が良かった。かなりそれは個人的な、しかもひとときの感想なのかもしれないけれど、一気に160年位を概観するというのは、それそこそパノラマ写真みたいな面白さがある。歴史を6つに区切って(+技術史1つ)それぞれ執筆者が違っている(大日方欣一は最初の2章をひとりで担当ですが)ので、書きぶりが目まぐるしく変わるので余計にそのような感覚を覚えるのかもしれない。
倉石信乃担当の第6章「写真の現在」がそのようにして書かれてきたこの本の大団円なのかもしれない。そこで、現在の写真がそれまでの写真をどのように批判し、どのように克服しようとしているかが書かれていて、これまで突っ走ってきた歴史が現在と絡み合い始める。そこで写真を含む「美術」という領域へと視野が広がる事で、ここまで書かれなかったこの本の外側にある「写真」以外の歴史が流れ込む。

カラー版 世界写真史

カラー版 世界写真史