生育

ずっとどうにかしなくては、と思っていたハカラメを植え替えた。きちんと根付きますように。先輩のガジュマルや後輩のオーストラリア・ビーンズはこれでもか、という位元気だ。冬もこの調子で乗り切ってほしい。
今の仕事は通勤に割と時間がかかるので、けれど座って割とゆったり行けるので、電車の中でずっと積ん読だった『写真の哲学のために』を読んでいる。最初の方に、画像(ここでは写真と限定されていない)は魔術的なものだ、という記述があって、それをちょっと考えている。画像の中では、レベルの全く異なる物事が、非時間的に関連し合っている。おそらくそういうことが魔術的。でもそういう魔術的なものに線的に進む時制を持った言葉はどういう位相に立っているのだろう、そしてどんな位相に立ちうるのだろう。
とても抽象的な話。こういう事を具体的なものと向かい合いながら考えられたら良い。
そしてこういう抽象的な話をしていると、ハカラメを植え替えたりとか、そういう作業に助けられている、という気がする。みずみずしくて厚みのある葉を感じたり、細かい土を払ったり、そういう時の具体的な感覚が抽象に傾こうとする私のバランスを取ってくれる。