無言

何も言わずに、やるべき事をやるだけなのだ。余計な事はなにも言わずに、ただするべき事に誠実に向かうだけ。それなのに、どうして適当な事を私は話すのだろう。口にすれば空々しい、空虚な事ばかりであると分かっているのに。そんな事よりも、黙っている方がずっと良いのに。人に合わせて話す事など、ないはずなのに。
結局の所、私は動いてみなければ何も分からない賭けをしようとしているのだし、事態が動く前には、誰にも決して結果は分かりはしない。予想屋みたいなまねをしてみても仕方のない事だ。なぜ賭けるかのその根拠ない理由は半分狂気じみた信念で、私はその信念の為に動いている。そして多分、その信念を引き起こすものによって、私は生かされている。その事を忘れてはいけない。